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「こうぞ」剥ぎと懐かしの食体験
[ライター:投稿:2010年05月21日

きららさんと待ち合わせて、いの町吾北村柳野へ高知市から西に車を走らせること約30分。
 
439号線の狭い道を 「ほんとにこの道でえいが?」
           「多分...この道しかないきねえ。」

不安になりながらも現地に到着。
わき道の坂の途中に車を留めて、元小学校跡地の会場へ徒歩で。

生憎の雨で天候は、いまいち。

『こうぞ』を大型の樽の様なかまでを上から被せて蒸しているところを見学。
下には、かまどに薪をくべて火をおこして蒸している。

初めて見る作業で興味深深。

大きな樽の上には天秤棒のような物がついていて、蒸しあがると棒の反対側を下方向に引っ張ると樽が吊り上る仕組み。

蒸気と共に『こうぞ』が出てきた。

それに水を掛けて、直ぐに皮剥ぎにかかる。
体験者は、その皮剥ぎの体験をさせてもらうのだ。
軍手をして剥ぐのだが、するすると皮が剥げるのが気持ちがいい。

そして体験者達は、地元の方々のもてなしの料理をいただく。

猪のバーベキューは、獣臭さが無く塩コショウで味付けで肉も柔らかく美味しかった。
  私   「なんで、獣臭さがないがですか?」
  猟師さん「一番は、血抜きやね。」

他にもあるけど企業秘密.....としておく。(現地で体験してみて!)

桜のチップで燻製にした肉もいただいた、チップの香りがしてこれもまた美味しかった。

一番ビックリしたのが、この猟師さん 元高校の国語の先生だったそうで猟師暦4年なんだそうだ。
今年は、18頭の猪を獲ったということだ。
 
捕った猪の血抜きをし、その間に猪の耳を切り山の神様に感謝を奉げる。

血抜きが終わると70度程の湯の中に10分つけると、手で簡単に猪の硬い毛が剥げるそうだ。

そして、内臓をとりだし切り分ける。

本川キジの丸焼きは、炭火の遠赤外線でじっくりと2時間丸焼きにし、油っぽくなく肉自体に味があり美味しかったな。

そうそう、内臓を抜いたところには、にんにくを詰めて臭みを消していた。

手作りの豆腐とコンニャクの田楽も田舎味噌の味と愛称バツグン、懐かしい味だった。

そばがきって初めて食べたけど、そばこにお湯を入れてヒタスラ混ぜる、混ぜれば混ぜるほど美味しくなるそうだ。

地元のおかあちゃんが、私の混ぜているのを見て
 「あんた、今まで混ぜゆうのと反対に混ぜたら、元にもどるぞね!」笑

そのおかあちゃん、私たちのテーブルに携帯を置いたままどこかに行き、(携帯に私たちも気が付かなかったけど!)
 「あら、この携帯.....」と言って、携帯の中身を確認している.....それってどう?
「わたしのやった。中を見るまでわからんかった.....」笑
 
他にもしし汁や柚子かんなどなど....盛りだくさんの料理に満足して現地を後にした。
 
 
このイベントの趣旨は、和紙の原料である「こうぞ」がメインで

全国の生産量、国産の80%は高知産で、その80%が吾北地区で生産されている。

柳野は昔から「こうぞ」の一大生産地で、今なお多くの農家が生産している。

しかしながら高齢化と後継者不足で年々減少。その現状を危惧し、「みんなでカバーしあい力を合わせて守っていこう」としている。


絶やしたらいかん! 柳野の「こうぞ」
 

  1. こうぞを蒸している様子
  2. 猪のバーベキューと猟師さん
    元国語教師の猟師サン
    説明も分かり易く丁寧でした。
  3. 田楽
    手作りこんにゃくと豆腐の田楽。
    田舎味噌をつけて!

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「やまのそらびと」ロハスな633美の里づくり協議会
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